五味醤油
五味醤油
明治元年よりみそ・醤油の製造を始め、約150年にわたって醸造業を営んでいます。
現在は6代目を務める五味仁さんと妹の洋子さんを中心に県内外で発酵食品を広める活動を行っています。
味噌、醤油、食酢、漬物、日本酒、味醂、焼酎‥これらはすべて糀が使われています。日本人の食生活は毎日どこかで糀とつながっていますね。日本独特の気候風土により自然発生した世界でも類を見ないこの微生物は、デンプンをブドウ糖に、タンパク質をアミノ酸に分解する性質が強く、東洋微生物の王様とも称されています。糀による発酵食品は保存料なしでも貯蔵性が高く、熟成が進行しておいしさが増すという特長をもっており、さらに近年、その健康効果がクローズアップされてきました。こうした糀のもととなる糀菌(もやし)は2006年に日本醸造協会によってニホンコウジカビ、ショウユコウジカビ、黒麹菌、白麹菌が国菌に指定されています。
糀菌(もやし)は、800年の長きにわたって飼い慣らしてきた種麹屋(たねこうじや)によって守られていますが、その種麹屋は全国でもわずか10軒。それぞれの土地で先人たちが長きにわたって守ってきた糀菌とその独特な食文化は、私たちのからだにとても神秘的な作用をもたらし、海外にはない“UMAMI”を作り出します。もう一度、私たちが糀の恩恵を知って、次世代に繋いでいかなくてはなりませんね。
夏パテや軽い風邪などは飲むだけで解消してしまうほど、甘酒にはすぐれた効用があります。
甘酒は、酒粕にお砂糖を入れて作る場合と米糀を発酵させてつくる場合がありますが、酒粕はアルコールが含まれているので、米糀で作った甘酒なら,子どもや高齢者、また、仕事に行く前、運転する場合などは安心して飲めますね。
冬に温めて飲むのが一般的ですが、熟したものを夏バテ防止に冷やして飲む習慣が日本にはあり、俳句でも甘酒は夏の季語となっています。
甘酒はこうじ菌の酵素によって甘みや栄養成分が作られます。菌は熱処理をしない限りは生きつづけますので、完成した甘酒も冷蔵庫に入れておくと4-5日で、乳酸発酵が始まり酸味を感じるようになります。これがこうじ菌のちからです。甘酒そのものを製品化するということは、品質を一定に保つ必要があり、何か処理をして菌の働きを止めなければなりません。せっかくなら生きた菌を味わってほしい・・そう思い五味醤油では製品化せずに手作り甘酒をおすすめしています。一度にたくさん作って、2~4日で飲む分は冷蔵庫で保管し、それ以外は冷凍庫に小分けにして保管しておくと、調味料としても使えて便利です。
-生甘酒の作り方-
甘酒には、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB6、パントテン酸などのすべての必須アミノ酸、そしてブドウ糖が含まれています。
甘酒は最近飲む点滴とも言われ、体内の熱や毒を排出してくれる解毒作用もあるので、体調不良、疲れなどに最適。さらにうれしいのが、美容効果も高く海外では“ジャパニーズヨーグルト”と呼ばれ、愛飲している人が増えています。メラニンの生成を抑えたり、強い抗酸化作用で細胞の生成を促進したり、爪や髪をきれいに保つ効果もあると言われています。ご家族の健康のためにも積極的に取り入れたいですね。
2015年にはやまなし産業大賞優秀賞!山梨独自の食文化の継承を基本にした商品作りや、食文化(甲州みそ)の継承と共に食育事業としても取り入れられる「手前みそプ ロジェクト」を展開していることなどが評価されています。
米と麦の合わせ糀で作る味噌は非常に珍しく、全国で作られる味噌の割合の5%以下になると言われています。山梨は山間地が多くお米の収穫量が少なかったため、代わりに麦を糀として使ったことが始まりだと言われています。香ばしい風味とまろやかな口あたりが特徴で、ほうとうや味噌汁などはもちろん、いろいろな料理に合う味噌となります。
ヤマゴ味噌&きなこのコラボ♪から生まれたかりんとうです。お子さんからお年寄りまですべての人を笑顔にさせるほどの完成度♪これも”麹の力”なのでしょうか。このやさしい味わいに感動。食感はサックリしています。
甲府市