韮崎大村美術館(韮崎市)
韮崎大村美術館(韮崎市)
2007年の10月に、館長である大村智博士が研究生活の傍ら趣味で収集していた美術品を、風景が素晴らしい韮崎のこの地で市民に見てもらいたいと開館。現在は韮崎市が運営している。この館の収集方針は、「日本近代から現代にかけて活動した女性作家による作品」「日本近代の洋画壇で活動した鈴木信太郎の作品」「日本近代の民藝運動を伝える陶磁器の作品」の3つ。
2000点を超える収蔵作品の中からテーマを決めて展示する企画展を年4回行っているが、それと同じタイミングで常設展の展示替えも行っている。12月2日まで行われている企画展は、「百寿記念―堀文子展」日本画家堀文子の100歳を記念して企画された。
常設展の中で、迫力があって見応えがあると学芸員の方が紹介してくれたのは、昭和~平成にかけて活躍した画家片岡球子の面構(つらがまえ)。一番大きな作品とのこと。館内には展示室のほかに展望室、大村智記念室があり、貴重な陶磁器や立体作品も至る所に展示されている。館長が長年愛する洋画家鈴木信太郎のコーナーもあり、素朴だが心温まる数々の作品を見ることができる。
ミュージアムショップでは、ワインや収蔵品の図録等の限定オリジナルグッズが目を引くが、特に人気なのは大村博士が発見した「イベルメクチン」という化合物の化学構造式のキーホルダー。絵画をゆっくり見るのは本当に久しぶり、脳内の芸術をつかさどる部分のスイッチが静かに入った気がした。
(取材日2018年7月27日)
子ども連れOK
車いすOK(要介助)
住所 |
韮崎市神山町鍋山1830-1 |
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TEL |
0551-23-7775 |
開館時間 |
4~10月…10:00~18:00 11~3月…10:00~17:00 ※入館は閉館の30分前まで |
休館日 |
水曜日(水曜日が祝日の場合は翌日) 年末年始・展示入れ替え作業時の臨時休館 |