ONO BOULANGERIE（山梨県南アルプス市）｜生活協同組合パルシステム山梨長野

地方病である日本住血吸虫病の治療に尽力した小野徹医師。その医院だった築100年の古民家で営業している。小野医師の功績をたたえ、地域に愛されるパン屋になりたいと昨年12月に名称を小野ブーランジェリーへ変更。

子どもの教育のために鎌倉から引っ越してきたオーナー。山梨県が取り組む空き家再生ビジネスの認定事業者に応募し、この場所を見に来た時に由緒ある素晴らしい建物に感銘を受け、大好きなクロワッサンに特化したベーカリーとカフェを開店しようと決意。

建物のリノベーションと同時にクロワッサン作りの修行にも時間を費やした。医院は約30年前に閉院し、傷みが激しくボロボロで部屋の中は薬品だらけだったという。現在、玄関には小野医師の足跡が展示され、待合室や薬局、受付だった部屋で過ごすことができる。

パン作りの一番のこだわりは素材。平飼いたまごにフランス産の発酵バター、南アルプスの水を使用している。クロワッサンは皮がパリパリなのはもちろんのこと、特有のサクサクとした歯ごたえの中に重なる層のもっちり感が秀逸。ランチプレート（2日前までに予約が必要）のサンドイッチは厳選されたハムとチーズの相性も良く、かなり大ぶりで満足。パンと飲み物を購入してイートインもできる。

今までクロワッサンの味と見た目の美しさに心血を注いできたが、この店では、この場所の雰囲気も落とし込んだアート系のパンを目指していきたいとのこと。さて、どのようなパンに出会えるのか、乞うご期待。駐車場は30台分と広いので安心。

（取材日11月11日）

住　所	山梨県南アルプス市鏡中條911
メール	idealbakery.shop@gmail.com
営業時間	10:00～15：00
定休日	月・火曜日